時代の要請(コスト競争力の確保・コスト平準化)
経済のグローバル化が急速に進んでいる現在、我が国企業各社はますます激化する国際競争に打ち勝つべく、経営トップから生産現場にいたるまで、あらゆるステージにおいてコスト競争力の強化に奮闘する日々が続いています。コスト削減に聖域はなく、企業が会社資産防衛のために付保している損害保険についても、そのコストが適正レベルで、競争力があるかどうかは常に検証していかなければなりません。いわゆる護送船団方式が崩壊した1998年の「保険自由化」以降、多くの企業は損害保険料見積り取得に際して入札(ビッド)方式を採用し、保険会社同士を競争させることで保険料の削減メリットを享受してきました。また、「マルチロケーション・シングルリミット」の導入等、従来の無駄な保険の掛け方を改めることで、更なる保険料削減を達成した企業も数多く存在します。しかし「保険料の原価計算」という観点から見た場合、多くの企業の支払っている損害保険料にはまだまだ大幅削減の余地があります。
他方、2001年のアメリカ同時多発テロ以降、世界の再保険マーケットは一気に逼迫し、再保険料の高騰が続いていますが、保険自由化以降値下げの一途を辿ってきた我が国企業向け損害保険料にもその影響が出始めています。近い将来、我が国の損害保険業界も欧米諸国と同様マーケット化が進行し、企業向け損害保険料が大幅に上昇する時代が到来することも考えられます。我が国企業にとっても、欧米企業と同じように自ら主体的に損害保険料コストの最適化や平準化のための施策を考えていかなければならない時代が確実に近づいています。
企業防衛策の強化
一方、外国人投資家の台頭著しい現在、株主の企業経営に対する監視の眼は一層厳しさを増しています。工場火災や台風・地震をはじめとする自然災害、環境汚染や製造物に関する賠償責任(PL)など、会社資産の突然の劣化を招くリスクに対して、企業が防衛策をしっかり講じているかが強く問われる時代になっています。企業に求められるのは、コスト競争力を維持しつつ、会社資産に関して充分な防衛策を講じる、という2つの異なる目標を同時に達成する戦略的アプローチです。
従来の保険料削減策の限界とレンタキャプティブ活用によるコスト削減の深化策
上記の通り、保険自由化以降の損害保険料コストの具体的削減方法として、競争原理の導入及び付保方式の見直しが挙げられます。しかし、1つ目の競争原理の導入/入札実施については、取引損害保険会社との関係から実行が難しいケースがあります。また、自社の損害とは無関係にマーケットの高騰により保険料が高騰したときには競争による引き下げがうまく機能せず、結果的に抜本的なコスト削減につながらない可能性が残ります。2つ目の「マルチロケーション・シングルリミット」に代表されるような保険付保方式の見直しについても、総補償金額の縮小等を伴いますのでその採用に慎重な検討を要するケースがあります。
一方で保険料コスト削減の一層の深化策であるレンタキャプティブの活用は、これら従来のコスト削減策を実施した後であっても検討が可能であるのはもちろん、たとえ従来の削減策が実行できない場合でも活用することができます。そればかりか、従来の削減策が実行出来ない場合には、レンタキャプティブの効果はより一層大きなものになります。
レンタキャプティブは、企業の損害が少なければ少ないほど収益を生むという損害保険料コストの調整機能そのものです。企業は自社の損害保険プログラムにレンタキャプティブという調整機能を組込むことで、最終的に負担する損害保険料コストを自社の損害の程度に応じた最適なものにできます。レンタキャプティブの導入により、企業は現在支払っている損害保険料コストをより一層原価に近づけることが出来るのみならず、リスクマネジメントを徹底して更に損害を減らせば、その効果が直接企業の損害保険料コストの一層の削減という効果となって表れます。
BRCレンタキャプティブでは、日本企業向けにご利用いただき易いようリスク処理方法等に様々な改良を行ってまいりました。戦略的な損害保険政策の立案・実行と同時に、損害保険のメリットを失うことなく、リスクコストの最適化を追求できるプログラムです。
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